その放課後、皆が、クラブへ急ぐ中、俺は、 一人帰路へ急ぐ”おち”を追った。 「お。一緒に帰ろうぜ」 俺が言うと、おちは、メガネの奥で、けげんそ うな目をして、こう言った。 「別に、俺大丈夫だよ。おせっかい。 同情は、いらないよ。」 そして、塾があるからとさっさと足早に帰っ て行った。 ”まぁ、今日は、山崎が顧問のバスケ部もやっ てるし、大丈夫だろう。” でも・・ 「一体・・何なんだよ」 俺は、つぶやいた。