「着きましたよ」 そう言われ、そっと地面に下ろされる。 壊れ物でも扱うかのようだ。 ――降り立ったそこは、土の感触。 さらさらの、すべてを流し、飲み込んでしまいそうな砂とは違う。 水分のある踏み心地だ。 安定感があって非常に好ましい。 ……無駄に足踏みをしてみる。 やっぱり、こういう方がいい。 噛みしめていると、鳥人間に呼ばれた。 「こちらです」 彼に促されるままに、奥へ進む。