終業のチャイムがなる。
お腹すいたー
今日買い弁なんだー
楽しそうな声と
仲のいい かたまり を作るため机を動かす音で教室は賑やかだった。
私はこの時間が嫌い。
別にいじめられてる訳じゃないよ。
クラスの皆は私が何か聞けば答えてくれるし
きっと勇気を振り絞って
一緒にお弁当食べていい?
と聞いたら受け入れてくれると思う。
でも、そうやって かたまり
の中に入れても
そういえばあの話どうなったの?
ああ、あの話は今度ね
って私の顔見て苦笑いして、私が居たんじゃ、皆はしたい話もできないみたい。
だから、私はいつも一人。
ブロックみたいに固まる机と机の間にぽつんてどこともくっつけない机にお弁当を広げる。
寂しくないよ。
ううん、きっと私が寂しいって思う気持ちすら一人ぼっちで。
クラスの皆は私が寂しいって思うことすら気づいてないと思う。
だから私も私が寂しいなんて気づかないフリをする。
私は一人がいいの。
なんて強がってるのすら気づかれない。
私って本当に空気なんだと思う。