店員は顔をピクピクと引きつりながら「別に…ぜんぜーん気にしていないから、いいよっ…!」と言い、チラッともう一度二戸 梨杏が着ている制服を見た。 「ん?」と不思議そうな顔をしている二戸 梨杏。 店員はふつふつと頭の中で思っていた。 ――あの制服は確か、“椿学園高等学校”の制服に間違いがない! 明日の夜まで歌うって、…家出か何かかな!? しっかりとあの女子高生を監視しておかないと、後々トラブルを起こされてはたまったもんじゃないよ!