このままでは―、俺は全く何もしていないのに、完全に『変態扱い』だと思った店員。 慌てた様子の店員は黒いマイクが一本入った小さな白いカゴを片手に持ち、もう一方の空いた手で二戸 梨杏の細い手首を強く握り、 「はっ、早くこっちに来て。部屋に案内をするから!!」とソワソワしながら101号室のだだっ広い部屋へ二戸 梨杏を案内した。