晴れ時々@先生の妹【第1巻】






――“じゃあな”って…、こんな真っ暗な寝室に私を置いて先生どこかに行くつもり?




うそっ。





「私を一人にするんですか?」





――二戸、何、言ってんだ。





「お前は、この部屋で一人で、寝るんだっ!」





「えっーー!!イヤです、絶対にイヤです!!」






中村先生の両足にギュッとしがみつく二戸 梨杏。






――だって、先生。






雷はゴロゴロ鳴っているし、暗い部屋は恐いし。






梨杏、一人じゃ眠れませ~ん!!






「もう、離しませんよっ!」






「やめろっ、離せよ――!」






――ただ、一晩だけ私の側にいて欲しいだけ。






中村先生を引き止める言葉を何か早く言わなきゃ……。







ええっと、ええっーと。







「今夜だけ…、私と一夜を共にして下さい!」





「はぁっ!?」






――一夜を共に??