雷が落ちようと部屋が真っ暗になろうと、いたって冷静な中村先生。
「二戸、大丈夫だったか?」
少し怒った声で返事をする二戸 梨杏。
「はっいっ~!!」
もちろん、不満そうな顔の表情をしている二戸 梨杏。
周りが真っ暗で、お互いの声しか分からない状況。
ましてや、お互いがどんな顔の表情をしているかなんて全く分からない。
ねぇ、こういう時は、本当は一番近くにいる私の事を真っ先に心配をしてくれるんじゃないの、先生?
1番目、パンサーカメレオンの小春。
2番目、イヌガエルとネコガエルのポチとタマ。
3番目、最後、二戸 梨杏。
ねぇ、順番、間違えてないー?
どうして~~~??
何か、悔しいなぁ……。
近くで、中村先生の声がする。



