そうこうしていると、着替えを済ませた二戸 梨杏が中村先生のとけろへやって来る。






まだ少し眠いのか、のんびりモードの二戸 梨杏。






「先生、おはようー!」






「あっ、おはよう!」





中村先生は餌を食べない小春の事を心配して飼育ケースから出し、両手で抱っこをしていた。






両手の中で小さくすっぽりおさまり、じっとしているパンサーカメレオンの小春。






中村先生の手の温もりが心地いいのか目をパチパチさせて瞬きをしている小春。






「先生、どうして朝から小春を抱っこしているの?」





「朝から、餌を食べないんだ」






「恋わずらい―、だったりして?」







「はぁーー?小春が、いったい誰に!?」







「先生に!」






「そんなわけねーだろ!?」






「そうだよね!だって、パンサーカメレオンだもんね。ハッハッハ」