全ては、偶然の出来事のキスから始まり――。








シマリス姿のアイツを“可愛い”と感じ。








そして、ジョウログモが止まっている木の枝を持った時、アイツに少し意地悪をしてみたくなった。








ファスナーを……、おろした時、俺の手は汗をかくぐらい緊張をした。








考え過ぎのような気もするが、これからはあまり意識をしないようにしよう!





きっと、父性本能に近い物が働いた。








“モヤモヤ!”な気持ち。







そういう事にしておこう――。






すき焼きの鍋がちょうど良い具合だ。







――二戸、 何しているんだろう、遅いな?







「早く来ないと、俺一人ですき焼きを食っちまうぞー!」






洗面所の方から慌てる二戸 梨杏の声がする。






「……ちょっと、待って先生!今、メイクを落としてるところなの―…」