晴れ時々@先生の妹【第1巻】






「で、荷物の量は多いのか?」






「そんなに。少し大きめのスポーツバックが1つあれば、私の身につける物は全てまとまって入ると思います」






「そうか、意外と少ないな。じゃあ、俺のスポーツバックも一応持っていくとするか」






二戸 梨杏が自分の家の鍵を中村先生に手渡す。






「これ、私の家の鍵です」






「サンキュウ。2時間以内に戻るから。じゃあ、留守番をしっかりと頼むぞ」







「はいっ!」







空のスポーツバックを体に斜めにかけて玄関の扉を出ていく中村先生。








――先生、気をつけ行ってね。








一人になると少し心細いけれど。








私、先生が早く帰ってくるの、ここでずっと待ってるからね。