寝室の入り口から中村先生にそっと声をかける二戸 梨杏。







「せーんせい!どーうかな?」






手を止めて二戸 梨杏に振り返る中村先生。







シマリスの着ぐるみを着た二戸 梨杏が寝室の入り口から体を半分だけ出して中村先生を見ている。







――俺が思っていた以上に着ぐるみがマッチしている――。








手を口に当ててあくびをしている二戸 梨杏。







――何か、妙に可愛いな。






着ぐるみを着ると可愛く見えるのか、それとも二戸の仕草が元々可愛いのか、どっちなんだろう?







――思わず、言ってしまった。







「――可愛いよ、良く似合ってる!」







本物のシマリスのようにピョンピョンと跳びはねて真似をする二戸 梨杏、中村先生のそばまで来るとピタッと止まる。






「私、どれくらい可愛い―?」