中村先生が話を続ける。 「学校では、俺は先生で、お前は生徒だぞ!」 決め台詞みたいに、いつも何度も言わなくていいよ。 ―――わかってる。 「うん。わかってる」 中村先生が小指を差し出す。 「秘密厳守!二戸、約束を守れるか?」 二戸 梨杏が中村先生の小指に自分の小指をしっかりと絡める。 「私、約束をします!」