二戸 梨杏が背の高い中村先生の顔を見上げる。 中村先生、梨杏は叫んで倒れた後の記憶がない――。 先生、私は迷惑をかけました、ごめんなさいっ。 小さくなる二戸 梨杏。 ――反省。 だけど、―――。 ――私、先生の妹。 本当に?? スゴく、嬉しいよ! もう、私は一人じゃないんだね――。 「じゃあ、先生は私のお兄さん?」 「ああ。特に管理人の小森のおばちゃんやこのマンションの住人の人と顔を合わすことがあった時は、俺はお前のお兄さんになる。だけど―…、」 ――だけど、何、先生?