「ポチ・タマ・小春、これが俺の家族だ!」






――イヌガエル・ネコガエル・パンサーカメレオン!





「全部、先生のペットでしょ?」






少し真顔の中村先生。






「違う、俺の大切な“家族”だ!」






「家族?」







「そう。そして、昨日の夜から、もう一人俺の大切な家族が増えた。二戸 梨杏、お前は俺の大切な妹だ!」






――イモウト!?







どうして、先生の妹なの?





驚いた表情の二戸 梨杏。





「先生の、……妹?」







「昨日の夜、この部屋から聞こえる叫び声が凄くうるさいと住人からの苦情を受けた管理人が俺の部屋へやってきた。そして、間が悪く、お前が玄関でぶっ倒れているところを見られ、



俺が無理矢理お前を連れ込んだんじゃないか…と勘違いをされかけて、その時にとっさに付いた嘘が“俺の妹です”だった」