――土曜日の朝――






チュンチュンと鳴く可愛らしい雀の声。






そして、新聞配達員がバイクで走る音。





カーテンから差し込んだ光で目を覚まし朝だと気づく中村先生。






「ううっーん、~~~っん」





――朝だ。






両手を伸ばしながら背伸びをして、壁に掛けてある時計を見るとちょうど朝の6時を指していた。






お酒には強い体質なのに、昨日の夜に飲んだ缶ビールがまだ体の中に少し残っている、体が重くておまけに頭痛まで…する。





寝癖がついているぼさぼさの短い髪の毛。





普段学校にいる生徒がこんな俺の髪型を見たらきっとお腹を抱えて笑うんだろうな―?





あくびをしながらはみ出ているシャツの裾の端をズボンの中へギュッギュッと押し込む。





手を止める中村先生。





昨日のままの服装だ、俺。





体がベトベトしていて気持ちが悪い。