晴れ時々@先生の妹【第1巻】





そうこうしていると、5階建ての立派なマンションが目の前に見えてきた。





外観から見てリッチマンしか住まなそうな感じがする。





綺麗に磨かれた正面入り口のガラスの自動ドアが開く。






普通な顔をして入って行く中村先生。





高級感溢れる広いロビー。



――もしかして、先生のお家ってここなの……?




小走りで後をついていく二戸 梨杏。






エレベーターの横に設置されている機械に慣れた手つきで暗証番号を入力していく中村先生。






「二戸、今から押す番号をしっかりと覚えるんだぞ。6451、ムシコイって覚えろ。覚えやすいだろ?俺の部屋の暗証番号――。ゼッタイに、忘れるなよ」





「はいっ、6451(ムシコイ)もう覚えました!」




エレベーターの扉が開く。



急いで乗り込む中村先生と二戸 梨杏。