白黒の道化師






事件現場に向かった翌々日。ソラエ大学の短期学部の制服に身を包み、私はそのソラエ大学の門前にいた。

……ああ、何度目かなこのパターン。





「さ、行って情報を掴んできなさい」

「似合ってるねぇティアちゃん!」





他人事だと思って気楽な言葉をかけてくる背後の二人はこんな時ばかり仲が良いんだから…。





「どうしてわざわざ私が?情報なんてもう警部が集めているじゃないですか」

「見ず知らずのたかだか警察風情に全て曝け出しているかは不明です。しかも警部ではロクに集められないでしょう」

「え?」




あ、警部固まった。





「その点、貴女は人から情報を聞き出すのはお得意です。警部が聞き出せなかった情報がもしもあったら好都合。なくても、アシス・ケラントの人柄が分かってくるかもしれませんし」

「カナト君、僕じゃダメなの?」

「家族よりも友人に年頃の子供は愚痴を零すものです。頼みましたよティア君」

「はい」

「ねぇカナト君?」





終始無視されっぱなしの警部は無視して、カナトさんの命の下、私はソラエ大学の敷地に踏み入った。

まずは短期学部の方へと向かう。





「ちょっといいかな」





設置されたベンチに腰掛けて談笑していた女の子三人に話しかける。案の定不思議そうな顔をされたが、気にせず笑顔を向ける。





「今時間ある?」