「さて。やっと着きましたね」
延びをしながら降り立つカナトさんを横目に私と警部は酔ってしまいすでに疲れ切っていた。
ああ、気持ち悪い・・・。
「それで、現場はどこです?」
「ああ・・・そこを曲がってすぐだよ・・・」
私達に目を向けることなくさっさとカナトさんは行ってしまった。
もう少し心配して下さい。誰のせいだと思ってんですか。
「警部ー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・警部。行きますよ」
「うぅ・・・うぇっぷ・・・」
動けないでいた警部を引きずるようにして連れて行く。なかなか重いですね警部。
「カナトさん・・・どうしたんですか?」
「被害者が行方不明となった時刻は午前1時頃と仰ってましたけど、目撃証言とかは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・警部?」
なんか口は動かしてるけど全然聞こえないから口元に耳を近づける。
「・・・・・・目撃証言はあるにはありますが、連れ去られる瞬間を見た者はいないそうです」
「悲鳴とか物音を聞いたとかは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・それもないそうです。まあ、時間帯が時間帯ですしね」
ていうか警部いい加減自分で立って下さい。重いですし行き交う人行き交う人の視線が痛いです。
「ふーん・・・」

