「事件当日、彼女は友人の誕生日パーティーに行っていて、証言から午前1時頃その友人の家を出て帰路についたところを何者かに襲われ行方知れず」
「どうして何者かに襲われた。なんて断言出来るんですか?」
相変わらず窓の外を眺めたままカナトさんが気怠げに問いかけた。
「え・・・そりゃ、警察も最初は家出じゃないかとあまり気にかけなかったけど・・・こうも相次いで似たケースの事件が続けば、何者かに襲われたとしか・・・」
「分かりませんよ?」
二、とカナトさんの笑う口元が見えた。
「もしかしたら行方不明の彼女達は全員何らかの知り合いで、話を合わせてそれぞれ手を貸しあっているかも」
「・・・共犯者達で自ら消えている、という事ですか?」
「それはないよ」
そういう考えもアリかも。
だが、警察はきっぱりとそれを否定した。
「何かしら接点があるかもしれないと僕達も調べたけど、全員の共通点なんて何もなかったよ」
「同じ病院に産まれたとか」
「いや・・・まあ、そこまで調べてないけど。三人目の行方不明者のマーガレット=リリーは、この国の生まれじゃないから、それはないよ」
「じゃあやっぱり、皆さんは赤の他人って事になりますね」
「そうだね・・・共通点って言えば、現場に必ず残される持ち物があるけど」

