うんうん悩んで数分。





「・・・・・・わかった・・・だから、力を貸してカナトくぅ〜ん!」

「ええ。喜んで引き受けましょう」





泣きながら握手をする警部と、笑顔で握手をするカナトさん・・・なんだろ・・・嬉しいけど、複雑。

ごめんなさい、警部。





「・・・ですが、今日は気分が乗らないので明日から手伝います」

「そんなぁ!!」

「カナトさん・・・」





貴方はいつもあげて落としますよね・・・特に警部には。





「ほら、貴方はさっさと仕事に戻ったらどーです?サボっていると知れたら部下に示しがつきませんよ・・・・・・ぶっちゃけ煩いんで帰れ」

「カナトさん、心の声が口に出てます」





笑顔のまま毒をはかれると、結構胸に刺さります。





「・・・じゃあ・・・またねカナト君、ティアちゃん・・・」





落ち込んだ様子で警部はとぼとぼと帰って行った。





「それにしても、ティア君は物好きですねぇ」

「何故です?」

「そろそろ事件に関わるイコール、請求書が増えると思った方がいいですよ」

「ああ!」





盲点!!あの笑顔は増やす気満々だ!

・・・休み奪ったの、根に持ってますねカナトさん・・・。