「ッ!!!!!!!!」



ガバ、と目を開け勢いよく起き上がる。



「・・・・・・・・・・・・・・・夢・・・」




周りは何も無い、真っ暗な部屋。




「ハア・・・・・・・・・」




思うように動かない身体に鞭打って、牢屋の壁に凭れ掛かった。





「チクショ・・・・・・・・・」






夢の残像がまだ目蓋の裏に残っているようだ。




青年は、首に掛かっているネックレスを触った。





「問題児9号。」


「!!!!!!!」



突然、暗闇から声がする。

勢いよく振り向き、そして構えた。




「・・・・・・・・誰だッ!!!!!!」


「魘されてたなァ、なんの夢見てたの?」




辺りが真っ暗で、奥が見えない。