『どっちにしろ、無花果捨てるとか最悪』
――その後菖蒲が激昂したのは言う間でも無かった。
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(・・・・・・・・冷静に考えればあの男は間違った事は言ってなかったわよ。でも何かあの態度がむかつくのよ。態度が)
また、菖蒲の手には煙草が。
考えに浸りすぎてかなり短くなっている。
「先輩?」
「黙ってな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ぐいと灰皿に押し付けるや否や菖蒲は部屋を出た。
不審げに見る部下をひと睨みして。
菖蒲は、政府館の誰も使っていない屋上に立った。
乱闘の際、攻撃で所々破損した所が見られたが、まだ丈夫そうだ。
「はぁ・・・・・・・・・・・・・・」
新たに火を点けた煙草を咥える。

