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「・・・・・・ぜろ、」



いつの間にか一緒の布団に潜り込んで来た空羽を撫でてやる零。



「なぁ、いつまで零なの?俺、それ囚人ナンバーなんだけど」

「私だってそうじゃん、と言うよりまだ本当は収容されてないといけないんだけど」

「アレ、無花果は9だろ?全然9っぽく無いから良いじゃねぇか。俺まんま0だぜ」

「かっこいいからいいじゃん」

「美味しそうでいいじゃん」




大人しく撫でられている彼女が目を伏せた。




「・・・・・・・・何で、龍なんかに遣られたの」

「さっき話したろ」

「そんな理由であの零がこんな遣られるわけ?」

「大丈夫、俺もそれなりにアイツ傷付けたから」

「そうだけど」



顔を上げれば、いつも通り笑う零。



「烈」

「お、言った」

「じゃあ、私も何か名前つけてよ。烈は烈で元々あったんだから」

「お前の?ってか名前2つあるから十分じゃねーかよ。空羽に、無花果。」

「無花果は囚人ナンバーじゃん。空羽は仁叉が・・・・・・・・・・・・・、」



急に、黙りこくる空羽。


「無花果?」

「仁叉が死んだらしい」

「は?!」



突然の会話の変化に付いていけない様子の零は、空羽と視線を合わせた。