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――数分後。






「、ぅ・・・・・・・・・・・・」


カーテンの隙間から僅かに差し込む微弱な日光に目を細める空羽。曇りの空独特の紫外線が起きたばかりの目にしみる。


(頭いた・・・・・・・、あ・・・・・・、そうか・・・)



自分の姿を確認して、昨日まで何があったか思い出す。
少し、苦笑した。



太腿は血筋が伝っていて、手首は真紫の細い紐の痕の痣。立とうと思っても力が入らない脚、腰。


これじゃあまるで何も出来ない人間じゃないか。




近くに千切られたようなビニール紐が落ちている。


――この紐でこの首を絞めようか。



手を伸ばせば簡単に届く位の距離にある紐を触り、そう考える。



「・・・・・・・しにたい」



やっと出た声は掠れていて、声を出すたび喉が痛む。


触っていた手を、止めた。



(零が、私を殺してくれたらいっそ楽なのに)





段々と苛立ちを見せてきた空羽は八つ当たりとばかりにベッドに拳を叩き付けた。




ガチャ・・・・・・・・


「!!」

「あぁ、起きてたあ?おはよ、空羽」



髪を拭きながら、気軽に挨拶をする龍。