彼女の快感とか、痛みとか、もうどうでもいい。
そう思わせるように龍は空羽の無力な脚を持ち上げた。
「っぅあッ・・・・・・・・・・・・・・・あ、」
ぎり、と歯を噛み締め顔に皺を寄せながら、龍の思う通りに鳴いてやるか、と口を閉じる。
「ッ・・・・・・・・・・・・・、!」
激痛で、拘束されたままの腕を引き戻して抵抗しよう、と言うほど強気で居る空羽。
「なぁ、空。」
「ぃ、何。」
「俺が、どうしてこんなにお前を酷く扱ってんのか分かるか?」
「ぅぁあ!!知ら、ない・・・・・・、」
上体を起こさせ、虚ろになってきた空羽の視線を合わせる。
「お前の母親が嫌い。だから」
痛覚の渦の中、空羽は目を見開いた。
「は、はおや・・・・・・・」
「そうか。捨てられてたもんなーお前。まぁ、詳しくは言えねぇけど、似すぎて嫌いだ」
さっきまで高笑いしていた龍が嫌悪剥き出しの目を向ける。
「・・・・・私に、母親が、居るの・・・ ?」
「あぁ、居る。お前等を捨てた張本人が」
ぎり、と空羽を痛めつけるように動く龍。
それに応えるかのように空羽は声を漏らす。
「・・・・ず、っと知ってて私、を・・・・!!」
「まぁ、ほんのした興味からお前を攫ったんだけど。だってよ、仁叉が飼ってる女ってのにも興味があったし、何より嫌いな女の娘なんだからさ」
空羽の身体から抜け出す龍。

