+Black Blood.




□ □ □



「仁叉、お前はどうするの?」



友人は、儚く嗤う。



「死ぬ。」



お前そんな表情できんだったら最初からそうしとけよ。もっと友達多かったろうに。



また、友人が儚く嗤う。









彼の愛は曲がっていたかもしれない。




最近黒色に髪を染めた友人は思った。



だけど、結局それは全て愛する者への苦汁の手段で。
仕方が無かった愛の形容。


これしか方法が無かったんだ、と倒れている彼は笑った。



「お前、あん時からずっと空ちゃんの事・・・・・・・・・・・・」

「・・結局、俺はあの子達を不幸にしか導かなかった」











彼から流れる血は、真紅か。

それとも、漆黒の血か。