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「仁叉、お前はどうするの?」
友人は、儚く嗤う。
「死ぬ。」
お前そんな表情できんだったら最初からそうしとけよ。もっと友達多かったろうに。
また、友人が儚く嗤う。
彼の愛は曲がっていたかもしれない。
最近黒色に髪を染めた友人は思った。
だけど、結局それは全て愛する者への苦汁の手段で。
仕方が無かった愛の形容。
これしか方法が無かったんだ、と倒れている彼は笑った。
「お前、あん時からずっと空ちゃんの事・・・・・・・・・・・・」
「・・結局、俺はあの子達を不幸にしか導かなかった」
彼から流れる血は、真紅か。
それとも、漆黒の血か。

