まさかの即断にショックを隠せない仁叉。
「無花果が・・・ソイツの事好きって・・・」
「困ったらいつでも来いって言ってくれた」
「行っちゃ駄目ぇええ」
ぽん、と剥き出しの小さな肩に額を乗せる。
「涼、って人。」
「・・・・ん、りょう?」
「涼さん。」
「涼・・・さん?」
(どっかで聞いた事あるような)
「涼は武器屋だったよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ、」
顔を上げる仁叉。
「知ってる?」
「涼って・・・背、高い、黒髪の?」
「うん。目は日替わりで色が変わる。」
「いつもだるそうな・・・」
「そうだね。知ってるの?」
はぁ、と溜め息をつく。
「知ってるも何も、ソイツ元軍人だよ」
目を見開いた無花果。
初耳、のようだ。
「涼か・・・・・無花果を誑かしていたとは・・」
「え・・・・・・・・軍人だったの?!」
「同期だよ?・・・・・・・涼かぁ・・・」
「そんな事言って無かった!」
「そう言う奴だから」
コンコン。
「居るぅ?仁叉ぁ。」
間延びした声。
「!!!!!!!」
ぱ、と顔が明るくなる無花果。
さ、と顔色が悪くなった仁叉。

