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激戦の扉の前。


白い扉は堅くきっちり閉じられている。



(行くか・・・・・・)


固唾を飲み、豪華なドアノブに手をかける無花果。

その指は、悲惨な血だらけだ。


(凄い音だな・・・・・銃が・・・)


中からは、バンバンバン、と容赦無く連続で撃っている音がする。


(・・・・・・・・・・・・・銃、 ?

仁叉は接戦が一番得意で・・・・・


ゼロ?!)


ガチャン、と勢い良くドアを開ける無花果。



バァンッ、バンバンバンバンバン。


まず、銃声が耳に入る。


そして、やっと光景が頭に入った。


馬乗りになった零の下で、仁叉が銃弾を避ける。
立場は優位なのに、容赦なく撃ち続ける零。


仁叉からは、肩、胸、頬、など至る所から出血している。



「零っ!!!もう良いだろ!!!」


このままじゃ殺す、と思い無花果が零の背後に回り、羽交い絞めにする。



カタン、と動かなくなる零。






沈黙が流れた。





聞こえるのは、3人の荒い息遣い。