「・・・・・・・・・凹んで、る・・・」


見ると、鉄格子の僅かな隙間が大きく歪んでいた。



(通れる)


早速、足を外に出した。



(零が俺を助けに来てくれたなら、俺もアイツを助けに行く。なんて言ったって仁叉は軍のトップだからなぁ・・・)


今力を叩いた無花果にとって、これから強敵と向かい合うのは疲労の塊でしかなかった。



「しまった・・・武器、」



いつも全身に装備してある銃などは、全て仁叉の手の元だ。



(まぁいいか・・・いざと言う時は奪う)



そうして、地下牢を出る無花果だった。




______________
__________
______


___