+Black Blood.

「君も、そんなに空羽の事が好きなんだったら、軍狗にしてあげる。強いしね」



クス、と嗤う。



軍に全てを失った人間に、軍人になれ、と言うのか。



「・・・・・・・・、ざ、けんなよ」


怒りで、声が震える。


身体が熱い物に支配される感覚を覚えた。
芯から、深くから、怒りが込み上がる。



「フザけんな・・・・・」



長めの前髪から覗く眼。



「うぉ、・・・・・・・」



感情剥き出しの、野獣。







「俺をナメんなよ」







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