+Black Blood.

「そう、躾けたもの」


ぐ、と零の首を掴む仁叉。


「っぐ、」


「あぁ、君もそんな表情できるんだ。
空羽も、ヤッた時そんな顔だった」


片手で、容赦なく零の首を絞める。

指が、食い込んだ。


「苦しくて、酷い苦痛。そんな感じ。」


「・・・・・・・・・、ぁ・・・」


ガシ、と力無く、絞められている手を掴む零。



「あんなに小さい身体なのに、酷い事しちゃったかな。」



(バ、カ・・・・・力・・・・・・・っ)


ぐい、とそのまま立ち上がる零。



「て・・・・・め・・・ぇ・、も・・俺、とヤるか・・・?
痛み・・・、分か、・・・るかも しんねえぜ・・」



クク、と余裕をつくる零。



「俺は、乗られる側より乗る側なんだ。御免ね」


「がっ・・・・・・!!」


零の爪先が、床から浮く。


「・・・・おっと、駄目だ、やっちゃたら後で空羽に怒られる」


ストン、と地面に下ろした仁叉。


「ケホッ・・・・・コホッ・・・・・」


勢い良く咳き込む零。



「俺、人のそう言う顔、好き」



苦痛で、苦しくて、死に際のぎりぎりの所。

屈辱に顔を歪め、助けを乞う。


そんな顔。