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しいん、と静まっている地下。


そこに、靴音だけが響く。



「ちょっとここに居て。後で戻ってくるから」

「・・・・・・・・・・・・う、」


抵抗をしまくった無花果の身体は痣だらけだった。



「大人しくしててね」



ぐったりした無花果の足首に、鎖の錠をかける。


その錠を、近くのパイプ管に巻きつけ、鍵をかけた。



「じ・・んざ・・・・・・・・っ」

「安心して、殺しはしないと思うから」



女物の服を投げ入れ、地下牢の扉を閉めた。



(クッソ・・・・・・・!!)



姿が見えなくなった仁叉の靴音を静かに聞いて、無花果はコンクリートに似た床に、拳を力無く落とした。


「ソレ、着てないと後でブッ潰すからぁ~」



遠くの方で、仁叉の声がした。


「ここでもまた飼われるのか・・・・」



下着、洋服、スカート、ハイソックス。



今までの服とは似ても似つかない服に、戸惑った無花果。



「戻りたい・・・・・・・」



纏っていたシーツを無花果は脱ぎ捨てた。