ホタルが舞う季節


やっぱり、今日は変だ。


この前は何とも感じなかった康平との手。


今日は繋いだ手が熱い。


「浴衣似合ってる。」


なんて、康平に囁かれてドキドキが止まらない。


顔がどんどん赤くなるのを見られたくなくて、


俯きながら引かれる手を見つめていた。