そして、あたしの気持ちもこの雨のようにあやふやなままだった。 康平なのか夕真なのか。 康平と手を繋いでもドキドキしなかったはずなのに、 康平を見て『やっぱりカッコイイ』と思ってしまう自分と。 夕真と手を繋いだらどうなるんだろうと、想像するだけでドキドキしている自分。 そんな二つの自分が行ったり来たりしていた。 .