派遣社員というのは、派遣先の社員の命令にしたがって作業することになる。
が、業種にもよるが、労働期間が連続で三年を超える場合には、その派遣社員が正社員になりたいという希望を出せば、その派遣先の会社はそれを受け入れなければならないという法律がある。
しかし請負社員になると、そんな法律は存在しない。
いつまでも働かされるだけで、社員登用への道は閉ざされている。頑張って働けば、その会社にみとめられて正社員になれるだろう、などという甘い考えは通用しない。
その証拠にこの派遣先では、中途採用を募集しているにもかかわらず、ここで請負社員として働いている人間は、三ヶ月間の休職期間がないと応募を受け付けないという勝手な社内ルールを作っている。
つまり、実質的に請負社員は正社員になれないのだ。
しかし請負社員には、派遣先の正社員からの干渉では作業しないという利点がある。
その工程では、請負会社のルールで作業できるのだ。もちろん生産計画だって、派遣会社から出されなければならない。
ようは、正社員の顔色をうかがいながら仕事をしなくても、ある程度自由に仕事ができるのが請負社員なのだ。
それが、欠点はそのままに、利点は完全に殺された労働条件を強いられる偽装請負は、いまやほとんどの派遣先で採用されているシステムだ。
他にも色々あるのだろうが、春樹はそんな痛いところを持ち出しては労働基準監督局をちらつかせて脅しをかけているということだった。
「脅してるってのは語弊があるだろ」
春樹の部屋にはコーヒーの香りが漂っている。そのコーヒーを口につける前に、春樹は反論した。
が、業種にもよるが、労働期間が連続で三年を超える場合には、その派遣社員が正社員になりたいという希望を出せば、その派遣先の会社はそれを受け入れなければならないという法律がある。
しかし請負社員になると、そんな法律は存在しない。
いつまでも働かされるだけで、社員登用への道は閉ざされている。頑張って働けば、その会社にみとめられて正社員になれるだろう、などという甘い考えは通用しない。
その証拠にこの派遣先では、中途採用を募集しているにもかかわらず、ここで請負社員として働いている人間は、三ヶ月間の休職期間がないと応募を受け付けないという勝手な社内ルールを作っている。
つまり、実質的に請負社員は正社員になれないのだ。
しかし請負社員には、派遣先の正社員からの干渉では作業しないという利点がある。
その工程では、請負会社のルールで作業できるのだ。もちろん生産計画だって、派遣会社から出されなければならない。
ようは、正社員の顔色をうかがいながら仕事をしなくても、ある程度自由に仕事ができるのが請負社員なのだ。
それが、欠点はそのままに、利点は完全に殺された労働条件を強いられる偽装請負は、いまやほとんどの派遣先で採用されているシステムだ。
他にも色々あるのだろうが、春樹はそんな痛いところを持ち出しては労働基準監督局をちらつかせて脅しをかけているということだった。
「脅してるってのは語弊があるだろ」
春樹の部屋にはコーヒーの香りが漂っている。そのコーヒーを口につける前に、春樹は反論した。



