私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~

「結局自分?」

「そうとも言う。足手まといは要らねえってことだ」

「私にとっては田中と渡辺が足手まといなの」

「他の工程だろ」

「それでも嫌なの」


なんでこんなに嫌なのか、自分でも分かっている。田中はしきりに春樹の悪口を社員に言いふらしているし、渡辺の底意地の悪さは身に沁みて知っているからだ。

そんな二人を放っておく会社は、反対に私に脅しをかけてきた。完全に私のほうが悪者にされてしまったのだ。


「わかったよ。じゃあ、何とかしてやるから、とにかく仕事してくれ」


春樹はそう言って、私の溜飲を下げてくれた。



その日の昼休み、私は春樹に昨日の出来事を話した。

春樹は、井原から電話がかかってきたというくだりで、ようやく同情の言葉をかけてくれた。


「ふざけやがって……あのガキ」


目線が私から外れるときは、春樹の機嫌が悪いときだ。


「まあ、任せとけ」


そうつぶやいた顔は暗かったが、それでも春樹がどんな対処をしてくれるのか、無責任に淡い期待をいだいていた。