私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~

これほど落ち込んでいる私に、何の優しさもみせてくれないのだ。恋人だったら、そんな変化に気づくのが普通じゃないだろうか。

「逆キレかよ」

あきれたように息を吐きながら、よくもそんな残酷な言葉を吐けるものだ。

私は徹底して無視をすることに決めた。


「おい、むくれるのは勝手だけどな、仕事はちゃんとやれよ」

「なんで私だけ仕事しなくちゃいけないの」


前言撤回。なにか言ってやらなきゃ気がすまなくなった。


「なんだそりゃ」

「だって、サボってばっかりでも同じ給料がもらえるならさ、サボってたほうが楽じゃない」

「ああ、まだあのこと言ってんのか」

「だって、あんなの……」

それだけではない。昨日の井原からの電話がもっともショックだった。


「休憩時間に話は聞いてやる。作業中に他のこと考えてると怪我とかミスが出るからな」

かと言って、春樹のような堅物にも腹が立つ。


「あのね、私は人間なの!」

「色々あるってんだろ、分かってるから傷を広げるなって言ってんだよ。会社は愚痴を言うところでも他人と仲良くするところでもないんだよ。自分が食う飯代を稼ぐとこだ」

「じゃあ内容なんて関係ないでしょ。他人は他人、自分は自分って言ってたよね。私と春樹も違うんでしょ。居るだけでお金をもらえるなら、それで良いんじゃないの?」

「確かにな。お前が他の工程ならそれでも構わねえよ。でもな、ここの工程は俺が責任者だからな。仕事しない人間はいらないんだよ」


仕事のためなら私でさえ要らないというのだろうか。