私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~

隣に座ると、思わぬ来客にとまどっているのがありありと分かる。

普段、こちらから話しかけることは皆無と言っていい。それだけに、どんな用事か見当がつかず、おどおどした態度を見せるのだろう。

傲慢なのも困るが、ここまで卑屈なのもどうかと思う。

役に立つかどうかも分からないが、とりあえずこの男がここの担当なのだから仕方ない。私は昨日のことを伝えた。

「……ということなんですけど、いくらなんでも酷いと思いませんか」

それを聞いて山内はというと、眉をしかめるどころか歯を見せて愛想笑いを浮かべていた。

「あ……そうだね、確かに酷いね」

「でしょ」

「あ……だね」

「で……?」

「あ、あ……で……って?」

山内は笑顔を作ったまま冷や汗を浮かべている。が、それだけだ。なにか答えを出すわけでもなく固まっている。

「どうにかして欲しいんですけど」

私は少し声を太くして訴えた。

それでも山内の態度は曖昧なままだ。

「あ……あのね、注意しとくからね」

「注意だけですか?」

「あ、あ……厳しく注意しとくから」