「じゃあなんでこんなとこ来てんだ。もっと立派な一流企業で働けばいいだろが」
「自分に合う仕事がないだけです」
「じゃあここも合わねえよ。俺だっていまだに合わねえ。でもやってる」
新人は顔を赤くしたまま、再び黙り込んでしまった。
「別にお前みたいなやつ使わなくてもな、いくらでも他に人間いるんだよ。でもな、これだけは言っとくぞ」
言葉を続けながら、春樹は机の上の電話の受話器を取ってダイヤルした。
「能書きたれても、理想が高くても、夢ばっかり持ってても、それじゃメシは食えねえんだよ。与えられた仕事すら出来ない人間がな、自分の都合ばっか語るな」
一言も反論できない新人を横目に、通話がつながったのだろう、春樹の会話の相手が変わった。
「あ、もしもし岬ですけど。いま来た新人、あんなん使えねえよ。すぐ迎えに来てな、ヨロシク」
一方的に用件を伝えると、そのまま電話を切る。そして立ちすくんだままの新人を無視して、途中だった作業を再開した。
新人は確かにムカつく態度をとっていたが、それでも彼だって生活がかかっているのだ。それを思うと、同情の念がわいてくる。
私は春樹のそばに近づいた。
「自分に合う仕事がないだけです」
「じゃあここも合わねえよ。俺だっていまだに合わねえ。でもやってる」
新人は顔を赤くしたまま、再び黙り込んでしまった。
「別にお前みたいなやつ使わなくてもな、いくらでも他に人間いるんだよ。でもな、これだけは言っとくぞ」
言葉を続けながら、春樹は机の上の電話の受話器を取ってダイヤルした。
「能書きたれても、理想が高くても、夢ばっかり持ってても、それじゃメシは食えねえんだよ。与えられた仕事すら出来ない人間がな、自分の都合ばっか語るな」
一言も反論できない新人を横目に、通話がつながったのだろう、春樹の会話の相手が変わった。
「あ、もしもし岬ですけど。いま来た新人、あんなん使えねえよ。すぐ迎えに来てな、ヨロシク」
一方的に用件を伝えると、そのまま電話を切る。そして立ちすくんだままの新人を無視して、途中だった作業を再開した。
新人は確かにムカつく態度をとっていたが、それでも彼だって生活がかかっているのだ。それを思うと、同情の念がわいてくる。
私は春樹のそばに近づいた。



