色白で地味な印象の男の子だが、神経質そうに見えるのは目が落ち着きなく揺れているせいだろう。
指導は春樹が請け負っている。私は自分の作業をしていたが、いきなり背後から怒声が響いた。
「分かってんのか分かってねえのかどっちだ!」
振り返ると、今にも殴りかかりそうな勢いで、春樹が新人に怒鳴っている。しかし、春樹に負けじと、その新人の態度も不機嫌を隠そうとはしていない。
「返事くらいするだろが、普通はよ」
「……」
口をへの字に曲げた新人は、腕を組んだままそっぽを向いてしまった。相変わらず無言のままだ。
「あのな、プロ意識がないなら他のとこ行ってくれるか」
春樹が呆れたように声のトーンを落とすと、新人は初めて口を開いた。しかしそれは、明らかに侮蔑の色をふくませたものだ。
ぷっと吹き出したあと、口元をゆがめる。
「プロって、しょせん派遣なんですけど」
それを聞いた春樹は、話にならないという風に手を振った。
「帰ったほうがいいよ、お前。その仕事で飯を食うのがプロってんだ。そんなんじゃ、どこに行っても勤まらなかったクチだろ」
「そんなことないです」
新人の顔色が変わった。口調が固くなる。
指導は春樹が請け負っている。私は自分の作業をしていたが、いきなり背後から怒声が響いた。
「分かってんのか分かってねえのかどっちだ!」
振り返ると、今にも殴りかかりそうな勢いで、春樹が新人に怒鳴っている。しかし、春樹に負けじと、その新人の態度も不機嫌を隠そうとはしていない。
「返事くらいするだろが、普通はよ」
「……」
口をへの字に曲げた新人は、腕を組んだままそっぽを向いてしまった。相変わらず無言のままだ。
「あのな、プロ意識がないなら他のとこ行ってくれるか」
春樹が呆れたように声のトーンを落とすと、新人は初めて口を開いた。しかしそれは、明らかに侮蔑の色をふくませたものだ。
ぷっと吹き出したあと、口元をゆがめる。
「プロって、しょせん派遣なんですけど」
それを聞いた春樹は、話にならないという風に手を振った。
「帰ったほうがいいよ、お前。その仕事で飯を食うのがプロってんだ。そんなんじゃ、どこに行っても勤まらなかったクチだろ」
「そんなことないです」
新人の顔色が変わった。口調が固くなる。



