私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~

管理社員が部屋を出て行くと、私は渡辺の後ろに近づいた。


「岬くんと、ずーっと一緒に仕事になっちゃった」


心の中ではしゃぎまわってる私もまた愚かなのだろう。

(でも言いたかったんだよね、コイツには)

その声に振り向いた渡辺は、眉間にしわを寄せて

「バカじゃない?」

と、吐き捨てた。


私はその強がる渡辺を見ながら


(シワが増えてない?)


と、笑いをこらえた──