彼をちゃんと見るのは初めて。 髪は思ったよりも短いけど、綺麗な黒髪でサラサラしている。 目も女の子みたいにおおきい。 肌は、部活のせいか焼けている。 「…ぇ、知って、んの…?」 「…見てたから」 「ぇ//」 「ずっと見てたから」 綺麗なフォームで、走る彼を。 まるで、風のように速く走る彼を。 「沢渡高校の陸上部の方…ですか?」 「ぇ…まぁ」 「なんで知ってんの??」 「だから…見てたんです」 「「??」」 あたしは窓の方を差す。 「あそこから」