自然と、視界が歪む。 風花…っ。 走りきれば、周りから歓声と拍手。 「13分34秒87」 ドッと歓声が大きくなる。 嬉しいのに、喜びたいのに、 涙が出る…。 立ち尽くしていると、後からバシッと背中を叩かれた。 「やったな!!」 そう、嬉しそうに笑う健。 「って、何泣いてんだよ! そんなに嬉しいわけ?」 「いや、これは…」 嬉し涙なんかじゃない。