【完】風に恋をする。







ほんと…最低だな。


「風花は今…何して欲しい?」

「ぇ…?」


進藤さんの言葉を思い出す。

風花の場合、体の具合は本人の心次第だと。


今の風花は、危険な状態なんだ。

それを更に悪くするのは避けたい。


「なんでも言って。啓に会いたいなら、すぐそこにいるし。他の奴らに会いたいんなら、即行呼び出す。買って欲しいものとかあるんなら、すぐ買いに行くし。

何でもいいだ」


「…じゃあ、一つだけ…我が侭、言っていい?」

「どうぞ」





「このまま…抱きしめて」






そんな言葉を聞いて、俺は抱きしめる力を強めた。




「んなの…我が侭じゃねぇよ、バカ」