「やっぱ今年は、沢渡だよなー」 「いや、欄西も負けてないぜ?」 「でも、柊に高梨もいる」 「んー」 観客からの声が、耳に届く。 しばらくして、 5000mの記録会が始まった。 風馬がレーンに立つと、また歓声があがる。 「すご…」 思わず、そう呟いてしまう程。 風馬──…っ がんばれ。 心の中で、そう何度も呟いた。