前は…こんな生活だったんだよな。

天使は部屋に居なくて俺は部屋に独りで。


いつも木に座っている悲しそうな寂しそうな女の子に声をかけるまでは…家族との普通の生活で。

あの日、俺の生活は変わったな。


日和と同じ部屋で寝るのだって…。

いくら天使だと言っても女の子には変わりない。

最初は異常なくらい距離をとってたっけ。


「フッ…懐かしい」


少し前のことなのに懐かしく感じる。