「あ゙ー疲れた」
力が抜けたように屋上の床に座り込んだ。
「あれ…?そういえば日和ちゃんは?」
「日和…?」
「霊感…感じないんだけど」
そういえば店が始まった時から見てないな。
「アイツ…独りで大丈夫なのか…?」
皆には見えないかもしれないけど…心配だ。
『あれ…?耀羽と慶君?休憩中?』
「日和!どこ行ってたの?」
『友達の模擬店とか見てきたのよ』
「…心配した」
「日和ちゃん、何だって?」
「友達のところの模擬店見てきたんだって」
「日和ちゃん、楽しかった?」
『うん!とっても!』
「楽しかったって」
「なら良かったね。耀羽、彼女だって本来ならば学園祭に参加してるはずなんだから、ね?」
「そうだな。でも、せめて一言くらい何か言ってから行ってほしかった」
『ごめんね?耀羽』
日和も参加したかったよな?
見てるだけなんて、きっと何かが物足りない。


