「耀羽は~好みのタイプとかあるの~?」
金髪クルクルで睫毛バサバサの『本当に高校生かよ』っていうような女子2人に迫られる。
「……内緒」
自分の口許に人差し指を当てフッと笑い、そう答えると女子2人は
「もぉヤバい~」
「マジ、イケメソ~」
と俺には理解できない呪文の様な言葉を言って騒いでいた。
しばらく接客して………
「また…来てね?」
『もう二度と来るな』と内心思いながらニコリと苦手な営業スマイルを浮かべる。
「マジ、惚れた~」
「またね~耀羽~」
と手を振り歩いていく女子2人に軽く手を振り『ふぅ…』と息を吐いた。


