plume~今、君に翼を~




「おまたせ」
『遅かったね』
「あぁ。着替えに時間かかって」

無邪気な笑顔に、また惑わされる。

『耀羽、格好良い!』
「本当か?ありがとう」

2人で歩いて教室に向かう。

『耀羽って左耳にピアス付けてるんだね』
「あぁ」
『何で右は付けないの?』
「別に特別な意味は無いけど…兄さんが右だけに付けてるから」
『翼さんが?』
「そう。あ、着いた。んじゃ中行くぞ」
『うん』

ガラッと扉を開け中に入ると全員が俺を見た。

皆、何も言わない。

…似合ってないのか?