まぁ…スーツが白じゃないのが幸いだな。

「ホストなんだから派手に決まってるでしょー?」

クラスの実行委員は『着替えてきて』と俺を教室から追い出した。

…ピシャンと閉められた教室のドア。

日和を置いてきてしまった…。

「大丈夫かな…」

そう呟き『ハァ…』と、ため息を吐いたと同時に

「ぅおッ…!?」

…日和が扉をすり抜けて廊下に出てきた。

何回見ても慣れない光景。

わりと怖い。